2014年9月10日水曜日

【番外編】日本の伝統食材 おうちで削って香る「鰹節」

海外に住むことで、かえってそれまで気にもしていなかった日本の良さを意識するということが時々あります。わたしの夫がいままさにそれを実践しています。

きっかけは、NHKが海外向けに放送している「NHK World」。ある番組で紹介された鰹節の奥深さに感動したらしく、「今度日本に帰国したら、丸ごとの鰹節と削り器を買って、ロサンゼルスで鰹節を削る」と宣言。それから数か月後に日本に帰国した際に、Amazonで本当に鰹節2本と削り器を購入してロサンゼルスに持って帰ってきました。

購入先は「にんべん」という主に鰹節製品を取り扱う会社で、なんと元禄12年(1699年)に創立されたそうです。
会社HPはこちら→http://www.ninben.co.jp/

にんべん株式会社の鰹節(背節)と削り器 
日本のAmazon で購入しました。

削りたての鰹節は、香りが強く味も濃くて、お豆腐や白いご飯にかけると、本当においしい!醤油はほんの少しでいいぐらいです。また、この鰹節でダシをとってお味噌汁を作ると、お味噌をあまり使わなくても、香りと風味が良く、とてもおいしく出来上がります。

食べる分だけその時に削るのがいちばんおいしいのだそう。
ちなみに英語で鰹は「bonito」、削った鰹節は「dried bonito flake」です。

削りたての鰹節。香りも見た目も良いです。

先日、NHKWorldでまた鰹節の特集をしていたらしく、それに刺激を受けた夫が大量にカツオ節を削ってくれたので、それでダシをとってつゆを作り、そうめんをいただきました。つゆはこちらの作り方を参考にしました。http://www.ibonoito.or.jp/recipe/tuyu.html

昆布を入れたお水を沸かし、沸騰直前に昆布を取り除いて鰹節を投入。
火を止めて鰹節が沈んだら濾します。


とてもきれいな色のダシがとれました。
ダシをとった後の鰹節(奥)はふりかけとして活用します。

そうめんを食べるときにも鰹節をふりかけて、ぜいたくなそうめんを楽しむことができました。ところで、この鰹節のおかげで、日本にいる時以上に今年の夏はそうめんを食べた気がします。

鰹節でとったダシで作ったつゆ(奥)と削りたての鰹節。

削りたての鰹節をたっぷりかけていただきます。

夫が言うには、番組のなかで、ダシをとったあとの鰹節はレンジで水分をとばして、醤油・砂糖などで味をつけてふりかけにして食べていたそうなので、まねして作ってみることに。今回は鰹と昆布のあわせだしだったので、ダシをとるのに使った昆布も細切りにして加えました。大事に作られた鰹節を無駄なく美味しく楽しめるいい方法です。

電子レンジで水分を飛ばした鰹節を、フライパンで砂糖・しょうゆといっしょにいためます。
ダシをとった時の昆布も刻んで入れました。

ご飯にぴったりなふりかけの完成!


LAだからこそ手に入る様々なエスニック食材と、日本の伝統的な食材、3年目のロサンゼルスでどちらもたくさん楽しみたいと思います。


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