2013年8月5日月曜日

濃くて甘い「タイティー」 ミルクの勉強も

タイ料理屋さんに行くとついつい頼んでしまう「タイティー」。オレンジ色のグラデーションがきれいな甘い飲み物です。タイ料理屋さんに限らず、その他のアジア系レストランやカフェでもしょっちゅう見かけます。以前、中国人のお友だちとタイ系スーパーマーケットに行ったときに(関連ブログ記事はこちら)、彼女がタイティーの茶葉を買っておうちで作ると言っていました。わたしもいつか作ろうと思っていたところ、先日、期せずしてその機会がやってきました。

下で紹介したサイトからお借りしたタイティーの写真。グラデーションがきれいです。

きっかけは、ロサンゼルスから車で40分ほどのロングビーチ市内にあるカンボジアタウンを訪れた時のこと(詳しい様子についてはこちらのブログをご覧ください)。カンボジア系スーパーマーケットに寄ったのですが、カンボジア料理がどんなものか想像がつかず、事前にリサーチもしていなかったので、何を買えばよいかわかりませんでした。とりあえず「Made in Cambodia」の商品を探してみましたが、目につくのは、タイやベトナムのものばかり。せっかくだからカンボジアじゃなくてもいいから何か買おうと思いついたのが、タイティーでした。

飲み物系の売り場に行くと、1種類だけですが、タイティー用の茶葉を見つけました。袋に入った状態でもタイティーの特徴であるバニラの香りがけっこうしました。原材料の表示には、「Tea Leaves」と書かれてありますが、インターネットで調べたところ、一般的に紅茶の葉にバニラや八角などのスパイスをブレンドしているそうです。また、原材料には「FD&C Yellow 6」という人工着色料の名前もあり、これがオレンジ色の理由のようです。

カンボジア系スーパーで購入したタイティーの茶葉 2.99ドル

前に友だちが買っていたのと同様に、タイティーの上にのっている缶入りミルクを探そうとしたところ、レジ前にたくさんの種類が置いてありました。メーカーも値段もさまざまで、表示も「Sweetened Condensed Milk」 「Unsweetened Condensed Milk」 「Evaporated Milk」などややこしかったのですが、タイティーの甘さを考えると、Sweetenedのほうがいいだろうということと、アメリカ産だけどタイ語っぽい表記で書いてあったことから、「Parrot」というブランドの「Sweetened Condensed Milk」を購入しました。(ちなみに、タイ語ではなくベトナム語であることが帰宅後判明しました。)

「Parrot」というブランドの「Sweetened Condensed Milk」 1.6ドルほど
 
どうしてあんなに缶入りミルクの品ぞろえが充実していたのか気になったので、ネットで調べたところ、カンボジアではベトナムコーヒーのように、コーヒーにコンデンスミルクをいれて甘くして飲むのが一般的だそうです。

作り方は、お茶を作り、あらかじめミルクを混ぜてからサービングするやり方もありますが、お茶とミルクが層になっているほうが好きなので、事前に混ぜないやり方のこちらのサイトを参考にしました。

①1と2/3カップのお湯をお鍋に沸かし、火を止めた後で2/3カップの茶葉をいれます。かき混ぜて茶葉をお湯にしっかり浸して4分待ちます。

普段紅茶を淹れるよりもたくさんの茶葉を使います。お湯に浸して4分待っているところ。

②ザルなどでこしながら、お茶を耐熱容器にうつし、熱いうちに砂糖を加え、よく溶かしてから冷蔵庫で冷まします。サイトでは2/3カップの砂糖と表記がありますが、わたしは大さじ3だけ使いました。

お茶をこします。ダイソーで買った茶こしが活躍してくれました。

③グラスに氷を入れ、冷ましたお茶を注ぎ、その上からミルクを静かに注ぎます。

ミルクを注ぐ前のお茶。上のあたりの氷を見ると、かなりお茶の色が濃いのがわかります。

いたって簡単ですが、実は落とし穴がありました。このレシピには、最後にそそぐミルクの材料として、「Evaporated Milk」とあり、わたしが買った「Sweetened Condensed Milk」ではありませんでした。しかも、レシピを読み進めていくと、「NOT Sweetened Condensed Milk」とまで書いてありました。甘さが理由かなと思い、その分、お茶に入れる砂糖を減らしましたが、最後の③の工程で、買ったミルクの缶を開けた時に納得しました。いつもタイティーをお店で飲むときのミルクと明らかに粘り具合が違うのです。これを注いでもお茶の上に浮いてくれる気がしません。わずかな望みをかけ、小さな容器にミルクを移し替えて、そーっと注いでみたのですが・・・

想像では上がミルク、下がお茶のはずでした。

見た通り、まさに撃沈してしまいました。

気を取り直して、お茶とミルクをあらかじめ混ぜてサービングする方法に変更です!飲んでしまえば、お店と同じ味がしておいしかったです。

ミルクとお茶を混ぜればなじみのあるタイティーの色になりました。

飲んだ後は、すかさずミルクについてお勉強です。「Sweetened Condensed Milk」も「Evaporated Milk」も、どちらも牛乳を煮詰めて半分以上水分を抜いたもの。「Sweetened Condensed Milk」は砂糖を加えているので、かなり甘く、粘度も高い。「Evaporated Milk」は、普通の牛乳に比べるとやや色が濃いものの、粘度はあまり変わらない。「Unsweetened Milk」は、「Evaporated Milk」と同じもの。日本では、「Sweetened Condensed Milk」は「コンデンスミルク」「加糖練乳」、「Evaporated Milk」は「エバミルク」にあたるそうです。互いに代用しないほうがいい、と書いてありましたが、その通りでした。

おいしくて、勉強になるタイティー作りでした。


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