2013年6月13日木曜日

コスタリカの伝統料理「オジャ・デ・カルネ」

2013年1月、夫が高校時代に留学していたコスタリカのホストファミリーを訪ねた際に、ごちそうになったコスタリカの伝統料理「オジャ・デ・カルネ」。とてもおいしかったので、帰国後にレシピを教えてもらい、自宅で作ろうと思いつつ早5か月。先日、ようやく実現したので、記念すべきブログ第1回目はオジャ・デ・カルネを紹介します。

オジャ・デ・カルネとは、スペイン語で「肉の鍋」という意味だそう。大きなお鍋で、牛肉と野菜、シラントロ(パクチー)を煮込み、塩とこしょうで味付け。見た目や作り方はフランス料理のポトフに似ている(作ったことないけど)のだけど、使っている食材が中南米地方独特のものが多いです。

材料は、牛肉の塊、ユカ、プラタノ、チャヨーテ、ジャガイモ、サツマイモ、キャベツ、シラントロ、ニンジン、ニンニク、塩、こしょう。

左下のバナナのようなものが「プラタノ」、その上の洋ナシみたいなのが「チャヨーテ」、
手前中央の茶色の芋が「ユカ」、その右が「シラントロ」。

ユカは、芋の種類のひとつで、キャッサバともいうそう。学校の社会科で習った気がします。近所のキューバ料理屋さんで、ユカのフライドポテトを食べて以来、好きになりました。ジャガイモよりもねっとり、ほくほくしている感じ。
大きめの輪切りにして皮をむきます。皮が固くてむきにくいです。中心部の芯のようなものに毒性があると書いていたブログがあったので、さらに半月切りにしてから、芯の部分を取り除きました。

プラタノはバナナの仲間。中南米系の料理を食べると、よく焼いたこれが料理とともに出されます。バナナ嫌いのわたしは反対したのだけど、夫の強力なプッシュにより、入れることに決定。ただし、バナナ感の無い、熟す前の緑色のプラタノを使いました。緑色のは、火を通しても甘くなくて、お芋みたいでした。確かにこれがあったほうが、コスタリカ感(?)が出る気がします。
これは、皮ごと、厚めの輪切りにします。

チャヨーテはウリの種類の一つ。これも、ロサンゼルスに来て初めて食べた野菜です。以前使った時は角切りにしてコンソメスープの具材に使いました。スープとの相性が良いみたいです。日本の冬瓜のような感じです。
皮をむくのかむかないのか悩んだのでネットで調べたところ、皮をむくことが判明。ピーラーで皮をむいて、大きめに切ります。

シラントロは、日本でもパクチーとしてタイ料理などでおなじみのハーブです。パクチー好きの私は、日本にいたころ、時々近所のデパ地下で3本150円くらいで買っていましたが、ロサンゼルスではどこのスーパーでも、大きな束が格安で売っています(上の写真のものは29セントで購入)。また、タコス屋さんなどに行くと、シラントロのトッピングが取り放題のことが多いので、来たばかりのころはすごく興奮していました。日本のネギみたいな感覚でしょうか。逆に、ロサンゼルスや中南米にいる人が、日本に行ったら大変だろうなあといつも思います(ちなみに、ネギはロサンゼルスでも安く買えます) 。
半束くらいを3等分程の長さに切ります。

これらの食材は、近所のメキシコ系スーパーで購入。このお店は、アメリカの大手スーパーに比べて野菜や果物がとても安いのでよく利用しています。たとえば、オレンジ1つ10円くらいです。中南米系の食材や調味料がかなり充実しています。

近所のメキシコ系スーパーの店内。

今回、初めてここのお肉コーナーでオジャ・デ・カルネ用の牛肉を購入しました。店員さんもお客さんも中南米系の人が多く、スペイン語の会話がよく聞こえてきます。お肉コーナーのおじさんは、見るからにアジア系のわたしには英語で聞いてくれたけど、スペイン語を勉強中のわたしは、ここはあえてスペイン語で注文。日本語にすると、「これください。1パウンド(※約450グラム)。」「ありがとう。」くらいだけど、通じると嬉しいもの。それに、スペイン語で話すと、おじさんも笑顔で対応してくれたので、嬉しさも倍増です。

牛肉、シラントロ、にんにく、こしょうでベースのスープを作る。

いままで調理したことのない食材もあったけど、作り方はいたって簡単でした。大きめの鍋に、ぶつ切りにした牛肉、皮をむいたにんにく(1株使用)、シラントロ、コショウ、お肉がかぶるくらいのお水を入れて、アクをとりながら40分ほど煮込みます。お肉がやわらかくなったら、大きめに切った野菜を加えて、野菜が柔らかくなるまで煮ます。最後に、塩コショウで好みの味に仕上げて出来上がり。

野菜を加えて柔らかくなるまでさらに煮込むと、こんな感じに。

食べるときは、野菜とスープをそれぞれ別に盛り付けます。一品しか作ってないのに、なぜか得した気分。(でも、ご飯は野菜と一緒のお皿に盛るので、食卓に並ぶお皿の数は結果的に一緒です)

野菜とごはん、スープをそれぞれ盛り付け。

深くて大きいお鍋が無かったので、コスタリカで食べた時よりも少し野菜が小さかったけど、おいしいオジャ・デ・カルネが出来ました。材料はシンプルだけど、牛肉やシラントロ、ニンニク、野菜のうまみが十分にスープに出ているので、塩コショウだけの味付けが正解です。スープとご飯を一緒に食べると、余計にスープがおいしく感じます。

食材も安くて身近に手に入り、時間はかかるけど作り方は簡単なので、ぜひまた作りたいと思います。 にほんブログ村 海外生活ブログ ロサンゼルス情報へ
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