少し前の話ですが、シンガポール人のお友だちの家におじゃましたときに食べた、シンガポールのチキンライスがおいしかったので、家でも作ってみることにしました。お友だちにレシピを聞いたところ、以下のサイトを紹介してくれました。このチキンライスの作り方や成り立ちなどが詳しく載っています。
http://www.steamykitchen.com/5068-hainanese-chicken-rice.html
このチキンライス、シンガポールでは「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」といいます。サイトの情報によると、もともとは、中国の海南という地域の料理で、海南出身の華僑がシンガポールなど東南アジア地域でこの料理を広めたことで有名になり、今ではシンガポールの名物料理として認知されているそうです。茹でた鶏肉と、その茹で汁で炊いたご飯を一緒に食べます。
サイト上のレシピでは、丸ごとの鶏と、タイ米の一種・ジャスミンライスを使っています。ロサンゼルスでは丸ごとの鶏も簡単に手に入りますが、わたしは普段食べている、鶏もも肉、カリフォルニア米を使用しました。こちらで買う鶏もも肉はたいてい骨がついているので、ある程度のだしは取れるかなあと思います。あと、サイトによると、この料理は鶏皮のおいしさが重要なようなので、皮つきの部位を使ったほうが良いと思います。
まずはチキンを準備します。基本的にはレシピ通りに作りましたが、少しアレンジしています。
①鶏肉の余分な油を切り落とし、皮の部分を塩でこすり汚れなどを取り除き、水できれいに洗います。その後、塩を鶏肉全体にまぶします。
②お鍋に鶏肉、皮付きのまま薄切りにしたショウガ、長めに切ったネギを入れ、2センチ強ほどかぶるくらいのお水をいれ火にかけます。沸騰したら火を弱火にして、アクをきれいにとって15分ほど茹でます。火を止めてそのまま冷まします。
※レシピでは丸ごとの鶏を冷水にとって皮を引き締めていますが、今回は切り身を使っているため洗うとうまみが流れてしまいそうだったので、そのままお鍋の中に入れておきました。
次にご飯を準備します。
①お米を研いだ後、ザルにあけて30分~1時間ほど置きお米をしっかり乾燥させておきます。
②フライパンに、ごま油、サラダ油、みじん切りにしたニンニク・ショウガを入れて火にかけ、いい香りがしてきたらお米を加え、透明になるまで炒めます。
③炊飯器に、炒めたお米と鶏の茹で汁(塩気が足りないなと思ったら塩も加えます)を炊飯器の目盛り通りに入れて、普段と同じようにご飯を炊きます。
ご飯が炊けたら、お皿にご飯をよそい、食べやすい大きさに切った鶏肉を載せて完成です。鶏肉は冷めた状態で、ゼラチン質を楽しむのが良いそう。
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出来上がりの海南鶏飯(ハイナンチーファン) シンプルだけどすごくおいしいです。 |
他のサイトを見てみると、茹で汁を使ったショウガソース、チリソース、シンガポールの醤油の3種のソースを添えて食べることが多いようです。わたしは、ショウガソースだけ作り(茹で汁、おろしショウガ、塩、ごま油を混ぜます)、以前に紹介したインドネシアのサンバル(詳しくは
こちら)などと一緒に食べました。また、残った茹で汁に、塩やナンプラーなどで味付けをし、ネギを載せて簡単なスープにしました。茹で汁の活用範囲がすごく広くて、鶏肉のおいしさを無駄なく楽しめる料理です。
ちなみにこちらは、シンガポール人のお友だちが作ってくれたものです。お友だちは、ご飯を炊くときに「パンダンリーフ」というハーブを使ったそうです。ネットで調べたところ、タイ原産の甘い香りのするハーブのようです。また、鶏肉はドラムスティックを使っていました。たしかに、皮も骨もついてるし、大人数にサービングするときに切り分けたりしないでいいから、いいアイディアだなあと思いました。
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シンガポール人のお友だちが作ったもの。キュウリのシャキシャキ感が相性バッチリでした。 |
使う食材も少なくて、各工程も簡単、しかもご飯、メイン、スープまで準備ができて、おいしい!素敵なシンガポール料理を教えてくれたお友だちに感謝です。
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