2014年10月22日水曜日

スパイスたっぷりやさしいお味 インドネシアのカレー

以前試してみておいしかった、インドネシアのチキンスープ「ソトアヤム」のスパイスミックス(その時の記事はこちら→)。同じお店で今度は、ジャワニーズカレーを購入して作ってみました。

商品は、ソトアヤムと同じメーカーのもの。パッケージに「KARE」とありますが、インドネシアではカレーのことを「KARE(カレ)」というそうです。イスラム教の規律に沿って作られた食べ物(ハラルフード)であることを証明するマークもついています。

Bamboe社 「Indonesian Instant Spaices KARE (Javanese curry)」 99セント

ミックスには、シャロット、ニンニク、ターメリック、ショウガ、コリアンダー、クミン、ガランガル(東南アジアなどでとれるショウガに似たもの)、塩、こしょう、植物オイルが入っています。

用意するのはこのスパイスミックスと鶏肉か蟹、ココナッツミルクとシンプル。ベジタリアン向けには、揚げた豆腐やニンジン、ズッキーニ、ナスなどを使うといいそうです。ココナッツミルクは、以前食べたタイカレーのレトルト缶詰をつくっている「AROY-D」というメーカーのものを使いました。

鶏肉を切って、お鍋で水とスパイスミックスといっしょに30分ほど煮込みます。鶏肉が柔らかくなったらココナッツミルクを加えてさらに5分ほど煮込んで完成です。

水・スパイスミックスといっしょに鶏肉を30分ほど煮込みます。

ココナッツミルクを加えて、さらに5分間煮込みます。

今回は鶏肉のもも肉を使いましたが、パッケージ写真にあるような、骨付きの部位を使うとスープの鶏肉の旨みが出てさらに良いかもしれません。

出来上がりは、日本のカレーのようなとろみは全くなく、タイカレーのように、サラサラのスープ状です。インドネシアのカレーはどう盛り付けるのかわかりませんが、いつも食べる日本のお米(カリフォルニア産)といっしょにいただきます。

サラサラのスープのようなカレー、とてもいい香りです。

味は、鶏肉のダシやいろんなスパイスが効いていて、ココナッツミルクが入っているのでクリーミーです。タイカレーのように辛さや刺激が少ないので、辛いのが苦手な人にもおいしく食べれると思います。個人的には、ご飯と一緒に食べるなら、前回のソトアヤムのほうが好みですが、スープとしては、どちらもとてもおいしいです。チキンだけでなく、ベジタリアン向けとして紹介されている野菜をプラスしてもいいなと思いました。

また一つ、新しい好きなインドネシア料理ができてうれしいです。

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2014年9月10日水曜日

【番外編】日本の伝統食材 おうちで削って香る「鰹節」

海外に住むことで、かえってそれまで気にもしていなかった日本の良さを意識するということが時々あります。わたしの夫がいままさにそれを実践しています。

きっかけは、NHKが海外向けに放送している「NHK World」。ある番組で紹介された鰹節の奥深さに感動したらしく、「今度日本に帰国したら、丸ごとの鰹節と削り器を買って、ロサンゼルスで鰹節を削る」と宣言。それから数か月後に日本に帰国した際に、Amazonで本当に鰹節2本と削り器を購入してロサンゼルスに持って帰ってきました。

購入先は「にんべん」という主に鰹節製品を取り扱う会社で、なんと元禄12年(1699年)に創立されたそうです。
会社HPはこちら→http://www.ninben.co.jp/

にんべん株式会社の鰹節(背節)と削り器 
日本のAmazon で購入しました。

削りたての鰹節は、香りが強く味も濃くて、お豆腐や白いご飯にかけると、本当においしい!醤油はほんの少しでいいぐらいです。また、この鰹節でダシをとってお味噌汁を作ると、お味噌をあまり使わなくても、香りと風味が良く、とてもおいしく出来上がります。

食べる分だけその時に削るのがいちばんおいしいのだそう。
ちなみに英語で鰹は「bonito」、削った鰹節は「dried bonito flake」です。

削りたての鰹節。香りも見た目も良いです。

先日、NHKWorldでまた鰹節の特集をしていたらしく、それに刺激を受けた夫が大量にカツオ節を削ってくれたので、それでダシをとってつゆを作り、そうめんをいただきました。つゆはこちらの作り方を参考にしました。http://www.ibonoito.or.jp/recipe/tuyu.html

昆布を入れたお水を沸かし、沸騰直前に昆布を取り除いて鰹節を投入。
火を止めて鰹節が沈んだら濾します。


とてもきれいな色のダシがとれました。
ダシをとった後の鰹節(奥)はふりかけとして活用します。

そうめんを食べるときにも鰹節をふりかけて、ぜいたくなそうめんを楽しむことができました。ところで、この鰹節のおかげで、日本にいる時以上に今年の夏はそうめんを食べた気がします。

鰹節でとったダシで作ったつゆ(奥)と削りたての鰹節。

削りたての鰹節をたっぷりかけていただきます。

夫が言うには、番組のなかで、ダシをとったあとの鰹節はレンジで水分をとばして、醤油・砂糖などで味をつけてふりかけにして食べていたそうなので、まねして作ってみることに。今回は鰹と昆布のあわせだしだったので、ダシをとるのに使った昆布も細切りにして加えました。大事に作られた鰹節を無駄なく美味しく楽しめるいい方法です。

電子レンジで水分を飛ばした鰹節を、フライパンで砂糖・しょうゆといっしょにいためます。
ダシをとった時の昆布も刻んで入れました。

ご飯にぴったりなふりかけの完成!


LAだからこそ手に入る様々なエスニック食材と、日本の伝統的な食材、3年目のロサンゼルスでどちらもたくさん楽しみたいと思います。


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2014年8月26日火曜日

おうちで好きなだけ! 「タピオカ入りココナッツミルク」

おいしいカンボジア麺料理を食べに、ロングビーチにあるカンボジアタウンを久しぶりに訪問。ついでに、以前タイティー茶葉を購入したカンボジア系スーパーマーケットにも立ち寄りました。(タイティーの記事はこちら→  カンボジアタウンについてはこちら→

今回はたまたま目にしたものの中から、夫のリクエストによりタピオカとココナッツミルク缶を買って、タイや中国のデザートでおなじみのタピオカ入りココナッツミルクを作ることにしました。

カンボジア系のスーパーで購入。どちらもタイの商品。 
ココナッツミルク缶は1ドルくらい。 タピオカは「高級食品」の名に反して99セントと激安です。

ちなみに、インターネットで調べたところ、「タピオカ」はもともと、南米原産のキャッサバという芋から採れるデンプン自体を指します。ミスタードーナッツのポンデリングのもちもち感はこのタピオカで作られているそう。そして、このタピオカを球状に加工・乾燥させたものを「タピオカパール」といい、これを煮戻したものが、アジア系のデザートやドリンクなどに使われます。なので、私が今回購入したのは正確には「タピオカパール」ということになります。このブログではまとめて「タピオカ」としています。

ところで、わたしはココナッツがあまり好きではないので、今回購入した小さいサイズのタピオカはあまり食べたことがありません。でも、もっとサイズの大きい茶色のタピオカが入ったタピオカドリンクは大好きで、ロサンゼルスにもたくさんタピオカドリンクのお店があるので、よく買って飲んでいます。ちなみに、こちらではタピオカのことを「ボバ」と呼ぶほうが一般的な気がします。

自宅で調理するための大きなタピオカもスーパーで見かけましたが、まずは小さいタピオカからチャレンジ。レシピはクックパッドのこちらのレシピを使わせていただきました。 
→ http://cookpad.com/recipe/640715

10人分ではずいぶん多いので、とりあえずタピオカ100g、ココナッツミルク200㏄、砂糖50g、牛乳250㏄で作りました。

まずはタピオカを茹でます。沸騰したお湯にタピオカを入れ、時々かき混ぜながら15分煮ます。他のサイトで見たのですが、水を吸って大きくなるので、大きめのお鍋、たっぷりのお湯でゆでたほうがよいそうです。

沸騰したたっぷりのお湯で、くっつかないように時々混ぜながらタピオカをゆでます。

15分経ったら火を止め、蓋をして30分待ちます。粒が小さいのですぐに出来上がりそうな気がしますが、思ったよりも長い時間かけて調理するんだなあと思いました。

茹で始めはほぼ真っ白だったタピオカも、ふくらんで透明になっています。ところどころ白い色が残っていても良いとのことなので、時間通り30分で蒸すのを終了しました。

茹で始めて数分のタピオカ。周りが少し透明になっていますが、まだほとんど白いままです。

15分茹でた後、30分蒸したタピオカ。白い部分はほとんどなくなり、透明になっています。

ザルにあけて、水で流しながらタピオカを冷ましたら、冷蔵庫にいれます。デンプンなので、熱いままだとそれぞれの粒がくっついてしまうそうです。

タピオカを蒸している間に、ココナッツミルクジュースを作ります。お鍋にココナッツミルクと砂糖を入れて火にかけます。砂糖が溶けたら牛乳を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やします。なおココナッツミルクは保存されている間に分離するので、使う前には缶を振るようにと説明に書いてありました。

両方の準備ができたら、器にタピオカとココナッツミルクジュースをよそって出来上がりです。

できあがり。プルプルのタピオカが好きな量だけ楽しめます。

今回は夫のみが試食。想像通りの、おいしい味だったそうです。手作りだとたっぷり食べれるのがいいのと、タピオカがいつもよりぷりぷりしてる気がするとのこと。これは茹で加減や、ココナッツミルクジュースに浸かっている時間が長いかどうかにもよるかもしれません。

今回作った分の残りと、まだ調理していないタピオカが大量にあるので、思う存分夫に楽しんでもらいたいと思います!


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2014年7月18日金曜日

新鮮ラズベリーで甘酸っぱいぜいたく 「ラズベリージュース」

先日、日系アメリカ人のご家族が経営されている農場を訪問させてもらう機会があり、ありがたいことに収穫されたばかりのラズベリーをお土産にどっさりいただきました!ご近所さんにおすそわけしたあと、ヨーグルトやパンケーキのトッピングにしたりと、おいしくいただいていたのですが、それ以上にたくさんの量をもらいこのままではいたんでしまうので、なんとかしなければ・・・。

とれたてのラズベリーをたくさんいただきました。

まずは冷凍にして、スムージーにすることに。でもせっかくなので、他にも楽しめる方法はないかなと思って考えついたのが、ラズベリージュース。これならいただいたラズベリーを、手軽に、そして長い期間楽しめそうなのでいいなあと思いました。インターネットで調べてみると、「物語のおやつ」という本に「赤毛のアンの木いちご水」として紹介されているレシピが掲載されていたので、そのレシピをもとに作ってみました。

用意するものは、ラズベリー350g、ホワイトワインビネガー450ml、砂糖300gです。

ラズベリー、ホワイトワインビネガー、砂糖でつくります。

①大きめの器(電子レンジ対応のもの)にラズベリーを洗わずにいれて粗くつぶします。

ラズベリーをへらで粗くつぶします。

②ホワイトワインビネガーをラズベリーにくわえ、ラップをして500wで2分加熱し、レンジから取り出し粗熱をとり、かき混ぜます。この作業を8回ほど繰り返します。一度に加熱しすぎないことで、ラズベリーのフレッシュさを残すことができるそうです。

ワットの調整がまずいのか、2回3回と加熱をつづけていくうちに、けっこう熱くなりました。あまり熱くなりすぎないほうがいいとのことなので、加熱するたび冷ます時間をとり、その間に別の用事などを済ましながらのんびりと作っていたら、昼過ぎに始めたのが終わったのは夜になってしまいました。今思えば冷蔵庫を使えば良かったのかもしれません。

ホワイトワインビネガーを加えて、レンジで2分加熱→冷ますを繰り返します。

③ラズベリーの色がビネガーに移って、実の色が白っぽくなったらさらしなどで濾して種だけを取り除きます。

ラズベリーの色が抜けて白っぽくなってきました。


私の家にはさらしがなく、ザルも目の粗いタイプなので、まずはザルで実をつぶしながら濾して、目の細かい茶こしでもう一度濾すようにしました。茶こしが小さくすぐにあふれそうになるのでちょっと大変でしたがなんとかなりました。農場で、栽培・収穫しているところを見せていただいたラズベリー、なるべく無駄にしないようにとなんだか少し気が引き締まる思いでした。

実をしっかり濾して、種だけを取り除きます。

④鍋に濾したラズベリー酢(③)と砂糖をいれて、最初は弱火で加熱し、砂糖が溶けたら強火で10分煮詰めます。あくはこまめに取り除きます。粗熱が取れたら、清潔なビンにいれて保存します。約3か月ほど持つそうです。

砂糖の分量は、濾した後のラズベリー酢400mlに対して300gとレシピにあります。私が計った時は約600mlありましたが、そのまま300gの砂糖を使って最終的にはちょうどいい味になりました。むしろ砂糖の量を1.5倍にしたら甘すぎたのではないかなと思います。ラズベリー350gとビネガー450mlから400mlのラズベリー酢しか出来上がらないとは思えないし、最終的な出来上がり分量は約600mlとサイトあるので、ひょっとしたらこの部分は記載ミスかもしれませんが、正しいことはわかりません・・・。

砂糖を加え、アクをとりながら10分ほど煮詰めます。

完成したラズベリージュース。このままでは濃いのでお水や炭酸水で薄めて飲みます。原液はかなり濃いピンク色で、水で薄めるととってもきれいな淡いピンク色になります。ラズベリーの爽やかな甘酸っぱい香りと味でとってもおいしく、お酢のおかげですっきりと飲めます。

ビンに入っているのが出来上がったジュースの原液、右が水で薄めたものです。


他のサイトを参考にして牛乳で割ったもの。
飲むヨーグルトみたいでこれもおいしいです。

新鮮なラズベリーをたっぷりつかったぜいたくなジュース、こんなにたくさん手に入らなければ、わざわざ手作りすることもなく、このおいしさも味わえなかっただろうなあと思います。おいしいラズベリーを栽培し、分けてくださった農家の方に、感謝の気持ちでいっぱいです。このレシピでつくったラズベリージュースは3か月ほどもつそうなので、夏のあいだに大事に飲もうと思います。


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2014年7月15日火曜日

韓国屋台の定番スイーツ もちもちとろーり「ホットック」

数年前の冬に韓国・ソウルを旅行した時に食べた「ホットック」。小さめのホットケーキのような生地の中に熱々の黒蜜が入っている、韓国屋台で定番のおやつです。 

ロサンゼルスのコリアタウンにあるスーパーマーケットで、ホットックのミックスを発見。一度購入して作っておいしかったので、安い時にまたミックスを買っておきました。寒いソウルで熱々のホットック・・・ではなく、真夏のロサンゼルスで熱々のホットックというのもちょっと違和感がありますが、それよりも久しぶりにホットックが食べたいなあということで、先日お家で2度目のホットック作りをしました。

ソウルでもこの商品と同じものが売っていて購入したのですが、その時はすべて韓国語の表記だったので作り方がわからず困った記憶があります。そして結局作らずじまいでロサンゼルスへ渡米することに。ロサンゼルスで売っている商品には英語と韓国語の両方の表記があるので、無事に作ることができました。

韓国 CJフーズ社 「Beksul: Sweet Korean Pancake Mix」 4ドルほど

商品は、生地用の粉ミックス、ドライイースト、生地の中に入れるフィリングパウダー(黒糖・ピーナッツ・シナモン入り)の3つが入っています。

右から 生地用粉ミックス、ドライイースト、フィリングパウダー

まずは、120mlのお水と60mlの熱湯を混ぜてぬるま湯を作ります。温度計が無くてもいいので便利です。ボウルにこのぬるま湯・粉ミックス・イーストをいれ、5分こねます。わたしは最初はへらを使い、ある程度まとまったら手でこねました。

生地をこね終わったら、手に油をつけて(写真をとるため、油を使いませんでしたが特に問題なかったです)、生地を8等分にして丸い形にします。それぞれの生地を平らにして、小さじ一杯のフィリングパウダーを中心にのせて包みます。生地は扱いやすいので、あまり器用でないわたしも特に問題なくできました。フィリングは、多いほうがおいしいのですが、入れすぎると生地からはみ出て焼いたときに焦げてしまうので、まさにさじ加減が難しいところです!ちなみにちょっと多めに入れても、かなり余ります。

粉・ドライイースト・ぬるま湯をこねて8等分にします。
生地を丸めて平らにし、フィリングをのせて包みます。
ちょっと大きさが違いますが、フィリングをすべて包み終えたところ。

すべて包み終えたら、フライパンで焼いていきます。フライパンに油を軽くひいて弱火で温めます。生地を包み終わりを下向きにしてフライパンに置き、軽く焼き目がつくまで焼きます。生地をひっくり返してフライ返しで平らになるようにギュッと押さえます。1~2分焼いたら、もう一度ひっくり返して1~2分焼いて完成です。

フライ返しでギュッと押さえつけて平らにし、両面を焼きます。

ソウルの屋台では、かなり多めの油で揚げ焼きにしていた記憶がありましたが、自宅で作るときは油はあまり使わなくてもよいみたいです。わたしはカリッとした感じが好きなので、1度目か2度目にひっくり返して油がほとんどなくなったら、少し油を(フライパンのふちを軽く1周するくらい)足しました。

焼きあがったら、熱々のうちにさっそくいただきます。生地はカリカリ、モチモチで、中からパウダーが溶けて蜜状になった黒砂糖が出てきます。かなり熱くてわかってはいたものの、少しやけどしてしまったほど。でもやっぱりすごくおいしい!わたしはあまりシナモンは好きではないのですが、このフィリングはシナモンがきつくなくて食べやすいです。

簡単ですが見た目もきれいにできました。

中からはあつあつの黒蜜が!

8個のうち4個を夫と一緒に食べ、残りは焼いたあとに個別に包んで冷凍しておきました。食べるときは電子レンジで20秒ずつくらい、様子を見ながら少しずつ加熱するとおいしくできあがります。朝ごはんやちょっとおなかが空いたときのおやつにぴったり。熱々のホットックをまたすぐに食べられるのが楽しみです。


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2014年7月3日木曜日

アメリカ生まれのイタリアン料理 シーフードたっぷりの「チョッピーノ」

日本への一時帰国からLAに戻って間もない日の夜、冷蔵庫にはあまり食材もなく、帰国前に購入したまま食べる機会のなかった、冷凍食品の「チョッピーノ」を食べることにしました。

「チョッピーノ(Cioppino)」は魚介類の煮込み料理です。カニ、エビ、イカ、あさり、ホタテ、ムール貝や魚の切り身などをトマトとワインで煮込みます。イタリア語の方言で「chop(細かく刻む)」を意味する「cioppin」という単語から名前がつけられたそうですが、これはイタリア生まれの料理ではなく、アメリカ生まれの料理。1800年代、サンフランシスコのノースビーチに住むイタリア人漁師が、その日に取れた魚介類の残りを細かく切って煮込んで食べたのが始まりで、後にサンフランシスコのイタリアンレストランの定番メニューになったとのことです。

今回使った冷凍のチョッピーノは近所にあるVONSというスーパーで購入したもの。値段はたしか8ドルほどで少し高いですが、レストランで食べると25ドルくらいするところが多いので、まずはどんなものか知るのにはいいかなと思い買ってみました。

Elavation Brands社 Blue Horizon Wild 「Seafood Cioppino」 約8ドル

箱を開けてみると、予想に反して茶色い包み紙が出てきました。紙に包んで調理することで、出汁や素材の水分で蒸されておいしく仕上がるのだそうです。平らなお皿に載せて7分ほどレンジで加熱し、そのまま1分ほど置いたら完成です。包み紙をはさみで切ってお皿によそいます。熱々なので火傷注意です。

商品は茶色い紙に包まれています。このままレンジで加熱して完成。

ようやく料理の中身が見れました。具にはムール貝、エビ、スケトウダラの切り身がごろごろと入っています。それと、マッシュポテトのような白っぽい軟らかい塊が入っていて、何かなと思っていたのですが、箱の説明によると「ポレンタ」といい、トウモロコシの粉を練って作ったものだそうです。

トマト味のスープにムール貝、エビ、スケトウダラとポレンタが入っています。

トマトの味がかなり濃く、そして唐辛子を使っているのか少しピリッとしました。もう少し魚介のダシが効いていればもっとおいしいのでしょうが、冷凍食品なので仕方ないのかなと思います。魚介類がたくさん入っているのはうれしいです。また、ポレンタも、スープと絡めて食べるとおいしかったです。

色んな国のルーツを持つ料理を楽しめるロサンゼルス。せっかくなので、ちょっと贅沢ですがレストランで本格的なチョッピーノを試してみるのもいいかなと思います。


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2014年4月8日火曜日

ミックスで気軽にケイジャン炊き込みご飯 「ダーティーライス」

ニューオリンズに住んでいた夫の友人が、お土産にくれたニューオリンズ料理のスパイスミックスブランド「ZATARAIN'S」。先日、その中の一つの「ダーティーライス」を夕ご飯に作ってみました。

ZATARAIN'S 「DIRTY RICE MIX」 もらい物なので価格は不明です。


ダーティーライス、直訳すると「汚れたお米」、という何とも刺激的なネーミングのこの料理。鶏のレバー、グリーンベルペッパー、玉ねぎ、セロリ、カイエンペッパー、ブラックペッパーなどを使ったピラフのような料理です。鶏レバーを使うことで、お米が茶色っぽい色になることが、この料理名の由来だそうです。

ところで、ニューオリンズのあるルイジアナ州の料理というと、「ケイジャン料理」「クレオール料理」の、二つのジャンルが有名で、ガンボ、ジャンバラヤなどが代表料理にあげられます。どちらも、フランス料理の影響を受けたアメリカ南部料理なのですが、それぞれに特徴があるそうです。

「ケイジャン」は、カナダのアカディアを追われ、ルイジアナに移住させられたフランス人たちによって発展した料理。彼らは田舎に住むことを好み、料理は素朴でシンプル、庶民的なのが特徴。一方、「クレオール」は、フランスのほかにも、スペインやイタリアなどヨーロッパからの支配階級の移民やその子孫、彼らに雇われたアフリカ系のコックなどによってニューオリンズで発展した料理で、ヨーロッパ、アフリカ、ネイティブアメリカなど様々な国や地域の料理の影響を受けているそうです。ケイジャンと比較すると、クレオールは都会で発展した、より洗練された料理と表現されるとのこと。共通のメニューも多くありますが、今回作った「ダーティーライス」は、ケイジャン料理の一つになります。

この商品はコンロと電子レンジ両方で調理できます。コンロ用として書かれていた以下の手順で作りました。

① 1パウンド(約450グラム)の牛ひき肉を軽く炒めて油をきる

② 別のお鍋に、水2・1/2カップとベジタブル油大さじ2(好みで)をいれて沸騰させる。

③ ミックスと炒めた肉を②のお鍋に入れて再び沸騰させる。

ミックスをお湯にあけたところ。お米とレッド・グリーンベルペッパー、調味料などが入っています。

④火を弱めてかき混ぜ、ふたをして弱火で25分煮る。

⑤火からはずして5分蒸らして完成。

25分ほど蓋をして加熱、火を止めて5分蒸らして完成です。

わたしは、ひき肉は100グラムほどの豚を使い、②では油はいれませんでした。お鍋で日本のお米を炊くときは、途中でお鍋の蓋を開けたらだめだと思うのですが、出来上がりが気になって何度か開けてしまいましたが特に問題ありませんでした。 

ダーティーライスを食べるのは今回初めてなのと、このミックスに実際に鶏のレバーがどの程度使われているかはわかりませんが(材料の中にはレバーの表記はありませんでした)、レバーのクセのある味などは全然感じず、ちょっとドライカレーに似た、スパイシーな炊き込みご飯という感じで、食べやすくておいしかったです。ミックスにはお醤油(ソイソース)が使われているのもその理由の一つかもしれません。ひき肉を炒めるだけで、あとはお鍋に入れれば出来上がりなのもうれしいポイントです。

スパイシーな炊き込みご飯という感じです。

ZATARAIN'Sのミックスシリーズは近所のスーパーでも買えるようなので、また食べたくなったら買ってみようと思います。その前に、まだ使っていない別の種類も家にあるので、それらを試してみるのが先ですね。


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2014年3月18日火曜日

あの北海道人気グルメの原点!? インドネシアのチキンスープ 「ソトアヤム」

ときどき足を運ぶインドネシアカフェに併設されているマーケットで、いろんなインドネシア料理のスパイスミックスを発見。定番のナシゴレンもありましたが、以前カフェで食べたチキンスープがおいしかったので、「SOTO AYAM」というチキンスープの素を購入しました。「SOTO」はスープ、「AYAM」は鶏肉の意味だそうです。

商品はインドネシア製で、Bamboeというメーカーのものです。商品に記載されていたサイトが見つからず詳細はわからないのですが、自然の食材を使った、伝統的なインドネシア料理のインスタントスパイスミックスを作っているようです。

Bamboe社 「Indonesian Instant Spaices SOTO AYAM」 99セント

パッケージには「HALAL(ハラル)」のマークがついていました。これはイスラム教徒の多いインドネシアで、その商品がイスラム教の規律に則った食べ物(ハラルフード)であることを証明するためのものだそうです。

商品を開けると、スパイスペーストが入っていて、香辛料のいい香りがします。シャロット、ニンニク、ターメリック、ショウガ、塩、コショウ、レモングラス、植物オイルが使われています。

商品の中身。 パッケージを通してスパイスのいい香りがします。

作り方は、お鍋に、水とスパイスミックスを入れて煮立たせ、鶏肉を20分ほどゆでます。鶏肉に火が通ったら取り出して、水を足してスープだけをもう一度煮立たせます。


濃いめのスープで鶏肉を煮て取り出し、水を足してスープを完成させます。

インターネットによると、この料理の特徴は、スープと具を別々に準備することです。商品には、茹で卵や春雨、蒸したジャガイモ、モヤシ、フライドシャロット、角切りのセロリなどが具として紹介されていました。ほかにも千切りのキャベツなどもよくつかわれるそうです。これらの具と細かく割いた鶏肉をお皿に盛っておきます。出来上がったスープを上から注ぎ、好みでレモン汁、唐辛子などをかけて完成です。

わたしはそのとき家にあった材料として、茹で卵とフライドオニオン、青ネギ、そしてライムを具として使いました。もっと野菜を使えば良かったかなあと後になって思いました。

先に具を用意した器にスープを注いで出来上がり。日本のカレーに似た色と香り。

アツアツのうちに試食。色と香りはカレーのような感じでとても食欲をそそります。食べてみると、カレーのようにスパイスは効いているのですが、刺激や辛さは強くなく、鶏肉を煮たスープの旨みが感じられて、ごはんとの相性もばっちり。北海道の人気グルメ・スープカレーをもう少しあっさりした感じで、すぐにまた食べたくなる味です。

と思いつつ、このソトアヤムについてインターネットで調べていると、北海道のある有名なスープカレーのお店は、このソトアヤムを参考にしていることがわかりました!これには納得、そしてこのソトアヤムにますます親近感がわいてきました。次はもっと野菜をたっぷり入れて楽しみたいと思います。


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