2013年11月30日土曜日

タイの香辛料がゴロゴロ 簡単レトルト「トムヤムクン」

昨日、今朝とサンクスギビングメニューが続き、舌が別の刺激を求めている感じ・・・ということで、今日のお昼はずいぶん前に購入した、缶入りのトムヤムクンを食べました。

商品はタイのThai Agri Foodsという会社が製造しているAROY-Dというブランドのもの。このブランドは缶入りココナッツミルクが看板商品のようです。ちなみに、この商品は中国系スーパーマーケットRanch 99で購入しました。


Thai Agri Foods 「AROY-D Tom Yum Soup」 2ドルほど 

缶を開けてみると、お店で食べるトムヤムクンでもよく見かけるレモングラス、コブミカンの葉、唐辛子、パクチーが入っています。ショウガの薄切りも入っていたのですが、缶の材料表に「Ginger」の表示が無いのでどうしてかな?と疑問に。調べると、タイ料理などで使われるショウガは「Galangal」といい、日本などでおなじみのショウガ(Ginger)とは違う植物なのだそうです。材料表にも「Galangal」と書いてありました。他に、ヒラタケも具として入っています。


商品をお鍋に入れたところ。トムヤムクンでおなじみの香辛料とキノコがたっぷり入っています。

作り方は、中身をお鍋にあけて煮立て、さらにエビや好みのシーフード、鶏肉を加えて、時々かき混ぜながら具に火が通るまで煮れば完成です。わたしは、エビとマッシュルームを使いました。電子レンジでも作れるそうで、最初に商品だけを3分加熱、エビを加えてさらに3分加熱すれば良いそうです。


エビをくわえてすぐに完成。赤く見えるのは丸ごとの唐辛子です。

あっという間に出来上がったところでさっそくいただきます。まずは、辛い!そして、たくさん入っている香辛料のおかげか、味も見た目も(盛り付けは別として)本格的でおいしく、かなり満足です。何よりもエビを準備するだけで簡単に作れるのがうれしいところです。

タイの辛さと香りで気分転換したところで、今日の夜も引き続きターキーをいただきたいと思います。


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2013年11月10日日曜日

スパイスミックスで作る「キーマカレー」 オーブントースターで熱々「ナン」

先日立ち寄ったインド系食品店では、「Shan」というメーカーのいろんな料理用のスパイスミックスが並んでいました。今回は初めてなので、なじみのある「キーマカレー」をお試しすることに。ちなみに、キーマカレーとその横にあったチキンカレーのミックスは、他の商品に比べてたくさん売れているようで、日本人にとってもメジャーなこの二つは、アメリカでもやっぱり人気なのかなあ、などと考えていました。わたしがこのスパイスミックスを選んでいる横では、サリーを着た高齢の女性が、ミックスではない単独のスパイスを吟味していました。

Shan Foods社 「Spice Mix for Keema Curry」 パキスタン製 1ドルほど

「Shan」はパキスタンの大手食品メーカーで、世界65か国以上に輸出しているそうです。パッケージには英語で作り方が書かれていましたが、箱の内側にはパキスタンの公用語であるウルドゥー語で説明が書いてありました。ためしに読もうとしたものの、上下の向きが正しいのかすらすらまったくわかりませんでした。

ウルドゥー語のレシピ。向きがあっているのかすらわかりません。


スパイスミックスはパウダー状ですが、スパイスが形のまま残っているものもあり、いろんなスパイスがブレンドされているのがよくわかります。原材料を見ると、コリアンダー、レッドチリ、オニオン、ターメリック、ジンジャー、ブラックペッパー、クミンシード、シナモン、クローブ、グリーンカルダモン、ベイリーフ、ガーリック、ドライパパイヤなどが使われているようです。

いろいろなスパイスが入っています。

1パックで6~8人分と書いてあり、主役のひき肉の分量を見たところ、1kgの表示が・・・。さすがに多い気がしたのと、そもそもそんなにひき肉が無かったので、スパイスミックスは半量、ひき肉は牛ひき肉を200グラムほど使いました。

最初に玉ねぎのみじん切りを油で10分ほど炒めます。説明書きには「ギー(Ghee)」という、インドの発酵無塩バターを煮詰めてろ過したものか、油(Oil)のどちらかを使うようにあり、我が家にはもちろんギーは無いので、普段使っているキャノーラオイルを使いました。

次にひき肉、にんにくのみじん切り、すりおろしたショウガ、スパイスミックスを加えて15分ほど炒めます。


玉ねぎを炒め、肉、ニンニク、ショウガ、スパイスミックスを加えてさらに炒めます。
焦げやすいので注意が必要です。

水を1カップほど入れ、ふたをして15分から20分ほど弱火で煮ます。青唐辛子のみじん切りを加え、こまめにかき混ぜながら煮ます。青唐辛子は無かったので、粗挽きの赤唐辛子を加えようとしたものの、その前に味見をするとかなり辛かったので、唐辛子は入れませんでした。味見しておいてよかったです。説明書には、ギー・油がひき肉と分離するまで煮る、と書いていましたがよくわからなかったので、適当なところで火を止めました。


水を加えてさらに煮ます。あまりの辛さにレシピで指定された唐辛子は加えませんでした。

出来上がったキーマカレーには、同じお店にあった冷凍ナンをつけました。こちらは、「Deep Foods」というメーカーで、インドの食品会社のようです。前回買ったトマトスープと同様に、こちらもベジタリアン対応の緑色のマークがついていました。(詳しくはこちら

Deep Foods社 「Tandoori Naan」 インド製 3~4ドルほど 
右下にベジタリアンマークがついています。

商品は、もともと焼きあがったナンが冷凍されている状態です。これを、400度に予熱しておいたオーブンで1~1分30分ほど加熱して、バターをぬります。キッチン備え付けの大きいオーブンではなくて、温度調整付きの小さなオーブントースターで焼きましたが問題なく出来上がりました。

出来上がったキーマカレーと冷凍ナン。

カレーはとにかく辛いです!でも、辛いだけじゃなくて、スパイスの香りと味が効いていて、お店で食べるような本格的なカレーが楽しめます。ナンは、お店で食べるようなモチモチ感は少し足りませんが、小麦の風味と、しっとり感、外側のパリパリ感があって、家で食べる分には十分だと思いました。

このお店には、まだまだいろんな食材が置いてあったので、次はあまり慣れていない料理や調味料にもチャレンジしてみたいと思います。

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2013年10月30日水曜日

たっぷりスパイスの香りと味を楽しむ インド風トマトスープ

今日は数か月前に近所で発見したインド食品店で、インド系の食材をいくつか買いました。その中の一つがインド風トマトスープの素です。 

インド風トマトスープは、数年前に一度、日本のインド料理店で食べたことがあり、洋風のトマトスープと違ってスパイシーで、とてもおいしかった記憶があります。それ以降、なかなか食べる機会がなく、今日たまたま見つけたので、迷わず購入しました。

メーカーはスープ関連商品で有名なクノール社で、「Product of India」と書いてありました。パッケージには緑色の日の丸マークのようなものがついていて気になっていたのですが、インターネットで調べてみて納得。インドではベジタリアンの人が多いので、パッケージ食品には、その商品がベジタリアン用かそうでないかを記すマークをつけることが義務付けられているそうです。スープについていた緑色のマークはベジタリアン用、茶色だと非ベジタリアン用らしいです。アメリカも、インド系の人に限らずベジタリアン人口が多いので、このマークはわかりやすくていいなあと思いました。

Knorr社 「Thick Tomato Soup Mix」 1.49ドル


緑色のマークはベジタリアン用であることを表しているそうです。

商品はパウダー状になっていて、あらかじめお鍋に分量通りのお水と一緒にいれてダマが無くなるまできれいにかき混ぜます。火にかけて時々かき混ぜながら3分ほど煮れば完成です。最初のほうは少し水っぽいですが、火を通しているうちにとろみがついてきます。

最初にしっかりかき混ぜてから火にかけ、とろみがつくまで煮ます。

写真では、洋風トマトスープにみえますが、実際には作っていると、「インドっぽいなあ」と感じるようないろんなスパイスの混ざった香りがします。食べてみると、パッケージの写真にのっているパクチー、ニンニク、唐辛子や、何かはわからないのですがとにかくいろんなスパイスの味が効いていて、数年前ぶりのインド風トマトスープの味をとても楽しむことができて大満足でした。

スパイスの香りがインドっぽさを感じさせます。食べると少し辛さもありました。

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2013年10月27日日曜日

具だくさんがうれしい タイの春雨サラダ「ヤムウンセン」

「知っているタイ料理の名前をタイ語で答えてください」ともし聞かれたら、トムヤムクン、パッタイ、の次くらいにわたしが思い浮かべそうなものが、今回の「ヤムウンセン」です。「ヤム」は「辛い、酸っぱい香辛料を和える」、「ウンセン」は「春雨」という意味で、野菜のほかにひき肉、魚介類などが入った春雨のサラダです。

以前、料理上手なタイ人のお友だちに味付けの方法を聞いたところ、「レモンかライム、ナンプラー、砂糖、唐辛子、ニンニク、パクチーを適当に混ぜたらいいよ。」とのこと。分量を尋ねると、「いつも味見しながら作っているからはっきりわからないなあ~、あはは」と言われたので、ほぼ同じ材料を使っていたこちらhttp://cookpad.com/recipe/191240のレシピを参考に作ってみました。

まずは具の準備から。エビは見栄えも良く、定番の具の一つと思うのですが、家には無かったので今回はホタテを使いました。それから、同じく定番の豚ひき肉、野菜にはキュウリとニンジンを使います。ホタテと豚ひき肉を同じお鍋で良いので、ホタテ→お肉の順で熱湯でゆでます。野菜は千切りにします。

今回はホタテ、豚ひき肉、にんじん、キュウリを使いました。

味付け用の調味料は、あらかじめ合わせておきます。わたしは、ライム半分、ナンプラー大さじ4、砂糖大さじ1強、ニンニクみじん切り1かけ、粗挽き唐辛子を軽く1つまみを使いました。いったん調味料を合わせた後で、辛さ、酸っぱさ、甘さ、塩気を自分の好みで調整するといいと思います。お友だちのアドバイスは正しかったようです!

味を見ながら好みの味にあらかじめ仕上げておきます。

春雨は、袋に書いてある表記に合わせて準備します。わたしは、熱湯に数分つけて戻しました。もし春雨が長すぎる場合は、キッチンばさみなどで適当な長さに切ります。

コリアタウンで購入した中国産の春雨 右はタイタウンで購入したナンプラーです。

後はボウルですべての材料をあわせてよく混ぜ、パクチーを好きなだけのせて完成です。

一皿で、春雨、お肉、魚介類、野菜とが入っていてバランスが良いうえに、ライムの酸味とナンプラーの風味、辛さ、甘さ、いろんな素材の香りがあわさって、さっぱりしてなおかつクセになる味です。

本当はもっとパクチーをのせたかったのですがあまり冷蔵庫に入っていなかったので少なめです。

今回作るのは2回目なのですが、1回目に作った時に、他の料理の準備のために出来上がったヤムウンセンを冷蔵庫にいれておきました。そうすると、食べるときに春雨が少し乾いた感じになっていて、食べた時に、春雨と具、調味料とが絡まりにくくなっているように感じました。そのため、今回は春雨の準備が完了したら温かいうちに他の材料と混ぜて、すぐに食べるようにしました。少し温かいほうが、触感がしっとり、つるっとしていて食べやすく、味もおいしく感じました。残った場合は、少しレンジで温めてから食べています。


こちらは、ニンニクをみじん切りにするのに使ったIKEAのガーリックプレスです。いつも拝読しているブログで紹介されていたのを読んで購入しました。たしか7ドルか8ドルくらいだったと思います。皮をむいたニンニクを1かけずつ入れてレバーを握ると、みじん切り状に細かくプレスされたニンニクが出てきます。ニンニクを入れる部分がパカッと開くので、残った皮を取り除くのも、水で洗うのもすごく簡単で、とても便利でしょっちゅう使っています。


IKEA のガーリックプレス ちょっと重いですが、かなり便利です。


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2013年10月24日木曜日

やわらか豆腐で韓国鍋料理 「スンドゥブチゲ」

韓国人のお友だちのお家で韓国料理をごちそうになった帰りに、日系スーパーの豆腐コーナーにて、スンドゥブチゲで有名な「BCD TOFU HOUSE」のロゴが入ったスンドゥブチゲの素を発見しました。せっかくだからお昼に続いて夜も韓国気分を味わおうということで、購入し家で作ってみることに。辛さはMedium・Hotの2種類があり、辛い物が好きなのでHotを選択しました。

スンドゥブチゲは、スンドゥブ(純豆腐)というやわらかいお豆腐を使った韓国のお鍋料理で、ロサンゼルスに住んでいればもはや説明不要といえるくらい、かなりおなじみの料理だと思います。以前に、スンドゥブチゲはロサンゼルスのコリアタウン発祥と聞いたことがありますが、インターネットで調べた限りでは、発祥地がロサンゼルスかどうかまでははっきりとわかりませんでした。ただ、ロサンゼルスで豆腐ブームとともに人気が出て、その人気が韓国に逆輸入された、ということのようです。

House Foods 「BCD SOON TOFU」 2.19ドル

この商品を発売しているメーカーは、意外にも日本の「ハウス食品」。意外とは言いつつも、ハウス食品はこちらでは豆腐メーカーでも有名だということを考えると、たしかに合点がいきます。豆腐は自宅にあったので買わなかったのですが、スンドゥブチゲの素と豆腐がセットになった商品ということに帰宅後に気づき、なんともお得な気分になりました。

豆腐以外の具は、好きなものを準備します。お店で食べると、アサリが入っていることが多いですが、家には無かったので、代わりに冷凍ホタテを使いました。他に、豚肉・エノキ・クリミニマッシュルーム(シイタケと思って間違えて購入してしまったもの)をいれました。お肉と魚介類を両方使うと、味が複雑になっておいしくなるような気がします。

ペースト状のスンドゥブチゲの素と豆腐が入っています。
 
作り方は、お鍋にお湯を沸かしてスープの素を入れてよくかき混ぜ、具を入れ、最後に豆腐を入れて軽くかき混ぜて火を通せば完成です。お店で食べるスンドゥブチゲは、豆腐が無造作に崩れているようなイメージだったので、それを真似して包丁では切り分けずに、適当に手で大きくちぎってお鍋に入れました。また、事前にキッチンペーパーで包んで10分ほど軽く水気を切っておきました。

お湯に素をとかし、好きな具を入れて煮込むだけ。
  
お店で食べるときは生卵が載っていますが、おうちでは卵なしにしました。

お店のように石のお鍋でぐつぐつ煮立った状態で食べるわけではないのでやや雰囲気には欠けるものの、作り方は難しいところもないし、スープの味も辛さもしっかりあっておいしかったです。スンドゥブチゲが食べたいときは、普段はBCDではない別のスンドゥブレストランに行っていますが、豆腐付きで2.19ドルというお値段と気軽さを考えると、次はレストランに行くのが先か、スンドゥブ用のお鍋を購入するのが先か、悩ましいところです。

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2013年8月11日日曜日

すぐおいしい! タイのスープ「トムヤムクン」のインスタント麺

先日の「パッタイ」(ブログ記事はこちら)に続き、今回は、タイのインスタントヌードルシリーズ第2弾として「トムヤムクンヌードル」を紹介したいと思います。

「トムヤムクン」といえば、タイ料理と聞いてパッと思い浮かぶ料理の一つ。辛さと酸っぱさ、そしてハーブの香りが効いたエビ入りのスープです。「トム」=「煮る」、「ヤム」=「辛い、酸っぱい香辛料を和える」、「クン」=「エビ」という意味で、この味付けのスープはエビに限らず、チキン(タイ語で「ガイ」)を使った、「トムヤムガイ」、魚(タイ語で「プラー」)を使った「トムヤムプラー」など、いろんな種類があるそうです。また、すっとしたさわやかな香りのもとは、レモングラスやカファイアライム(コブミカン)の葉などのハーブが使われています。

今回使用した商品は、前回のパッタイと同じタイの「Thai President Foods」社の「MAMA Shrimp Creamy Tom Yum Flavour」です。

「Thai President Foods」社「MAMA Shrimp Creamy Tom Yum Flavour」
インドネシア系スーパーマーケットで90セントほどで購入
 
中身は麺と、調味料3種類です。(右上は、2種類の調味料の袋がつながっています)

作り方は、パッケージの裏に絵でわかりやすく書かれています。お椀に麺と調味料をすべていれ、沸騰したお湯450ccを注いで、ふたをして3分待てば出来上がりです。パッタイはUFO方式でしたが、こちらはチキンラーメン方式。ただ、3分待ってもやや麺が硬かったので、レンジで30秒ほど加熱しました。

作り方は絵で説明されているので簡単です。いきなりエビがあらわれていますが、商品には具は含まれません。


調味料3種をすべてお椀にいれたところ。あとは麺をいれ、お湯を注ぐだけです。

パクチーをのせて、あっという間に出来上がりです。

出来上がり。タイ料理っぽくパクチーをのせてみました。

商品名に「クリーミー」とあるように、スープは透明では無く、やや白く濁っています。お味はというと、麺は日本のカップラーメンによくあるような、かなり細めの縮れ麺で大きな特徴はありませんが、スープはインスタントにしてはかなり本格的だと思います。辛さもかなり強く(食べた後、唇がひりひりするほど)、酸っぱさ、ハーブや香辛料の香り・風味が複雑な、トムヤムクンの独特のおいしさが十分に楽しめました。麺を使わずに、スープの素だけを使って、エビやマッシュルームを足せば、立派なトムヤムクンができると思います。

パッタイにつづいて、またしてもおいしいインスタントヌードルを見つけられてうれしい限り。ただ、インスタントだけじゃなくて、もうちょっと本格的なものにも近いうちに挑戦したいです。

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2013年8月5日月曜日

濃くて甘い「タイティー」 ミルクの勉強も

タイ料理屋さんに行くとついつい頼んでしまう「タイティー」。オレンジ色のグラデーションがきれいな甘い飲み物です。タイ料理屋さんに限らず、その他のアジア系レストランやカフェでもしょっちゅう見かけます。以前、中国人のお友だちとタイ系スーパーマーケットに行ったときに(関連ブログ記事はこちら)、彼女がタイティーの茶葉を買っておうちで作ると言っていました。わたしもいつか作ろうと思っていたところ、先日、期せずしてその機会がやってきました。

下で紹介したサイトからお借りしたタイティーの写真。グラデーションがきれいです。

きっかけは、ロサンゼルスから車で40分ほどのロングビーチ市内にあるカンボジアタウンを訪れた時のこと(詳しい様子についてはこちらのブログをご覧ください)。カンボジア系スーパーマーケットに寄ったのですが、カンボジア料理がどんなものか想像がつかず、事前にリサーチもしていなかったので、何を買えばよいかわかりませんでした。とりあえず「Made in Cambodia」の商品を探してみましたが、目につくのは、タイやベトナムのものばかり。せっかくだからカンボジアじゃなくてもいいから何か買おうと思いついたのが、タイティーでした。

飲み物系の売り場に行くと、1種類だけですが、タイティー用の茶葉を見つけました。袋に入った状態でもタイティーの特徴であるバニラの香りがけっこうしました。原材料の表示には、「Tea Leaves」と書かれてありますが、インターネットで調べたところ、一般的に紅茶の葉にバニラや八角などのスパイスをブレンドしているそうです。また、原材料には「FD&C Yellow 6」という人工着色料の名前もあり、これがオレンジ色の理由のようです。

カンボジア系スーパーで購入したタイティーの茶葉 2.99ドル

前に友だちが買っていたのと同様に、タイティーの上にのっている缶入りミルクを探そうとしたところ、レジ前にたくさんの種類が置いてありました。メーカーも値段もさまざまで、表示も「Sweetened Condensed Milk」 「Unsweetened Condensed Milk」 「Evaporated Milk」などややこしかったのですが、タイティーの甘さを考えると、Sweetenedのほうがいいだろうということと、アメリカ産だけどタイ語っぽい表記で書いてあったことから、「Parrot」というブランドの「Sweetened Condensed Milk」を購入しました。(ちなみに、タイ語ではなくベトナム語であることが帰宅後判明しました。)

「Parrot」というブランドの「Sweetened Condensed Milk」 1.6ドルほど
 
どうしてあんなに缶入りミルクの品ぞろえが充実していたのか気になったので、ネットで調べたところ、カンボジアではベトナムコーヒーのように、コーヒーにコンデンスミルクをいれて甘くして飲むのが一般的だそうです。

作り方は、お茶を作り、あらかじめミルクを混ぜてからサービングするやり方もありますが、お茶とミルクが層になっているほうが好きなので、事前に混ぜないやり方のこちらのサイトを参考にしました。

①1と2/3カップのお湯をお鍋に沸かし、火を止めた後で2/3カップの茶葉をいれます。かき混ぜて茶葉をお湯にしっかり浸して4分待ちます。

普段紅茶を淹れるよりもたくさんの茶葉を使います。お湯に浸して4分待っているところ。

②ザルなどでこしながら、お茶を耐熱容器にうつし、熱いうちに砂糖を加え、よく溶かしてから冷蔵庫で冷まします。サイトでは2/3カップの砂糖と表記がありますが、わたしは大さじ3だけ使いました。

お茶をこします。ダイソーで買った茶こしが活躍してくれました。

③グラスに氷を入れ、冷ましたお茶を注ぎ、その上からミルクを静かに注ぎます。

ミルクを注ぐ前のお茶。上のあたりの氷を見ると、かなりお茶の色が濃いのがわかります。

いたって簡単ですが、実は落とし穴がありました。このレシピには、最後にそそぐミルクの材料として、「Evaporated Milk」とあり、わたしが買った「Sweetened Condensed Milk」ではありませんでした。しかも、レシピを読み進めていくと、「NOT Sweetened Condensed Milk」とまで書いてありました。甘さが理由かなと思い、その分、お茶に入れる砂糖を減らしましたが、最後の③の工程で、買ったミルクの缶を開けた時に納得しました。いつもタイティーをお店で飲むときのミルクと明らかに粘り具合が違うのです。これを注いでもお茶の上に浮いてくれる気がしません。わずかな望みをかけ、小さな容器にミルクを移し替えて、そーっと注いでみたのですが・・・

想像では上がミルク、下がお茶のはずでした。

見た通り、まさに撃沈してしまいました。

気を取り直して、お茶とミルクをあらかじめ混ぜてサービングする方法に変更です!飲んでしまえば、お店と同じ味がしておいしかったです。

ミルクとお茶を混ぜればなじみのあるタイティーの色になりました。

飲んだ後は、すかさずミルクについてお勉強です。「Sweetened Condensed Milk」も「Evaporated Milk」も、どちらも牛乳を煮詰めて半分以上水分を抜いたもの。「Sweetened Condensed Milk」は砂糖を加えているので、かなり甘く、粘度も高い。「Evaporated Milk」は、普通の牛乳に比べるとやや色が濃いものの、粘度はあまり変わらない。「Unsweetened Milk」は、「Evaporated Milk」と同じもの。日本では、「Sweetened Condensed Milk」は「コンデンスミルク」「加糖練乳」、「Evaporated Milk」は「エバミルク」にあたるそうです。互いに代用しないほうがいい、と書いてありましたが、その通りでした。

おいしくて、勉強になるタイティー作りでした。


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2013年8月2日金曜日

ロブスターは殻こそおいしい 濃厚クリーミーな 「ビスク」

コリアタウンのスーパーマーケットに行くたびに、買おうかどうか迷い、そして「また今度でいいか」と購入を見送り続けてきた「活ロブスター」。今日はついに、そのロブスターを買い、家で調理して食べることにしました。

張り切ってコリアタウンに向かい、スーパーの魚介類コーナーに行くも、水槽にロブスターの姿は見当たらず。お店のお兄さんに聞いてみると、水槽の奥にかろうじて1匹残っていたので迷わず購入しました。

家に帰り、まだ生きているロブスターに感謝の言葉をかけた後、お鍋で丸ごと15分弱ほど茹でて、ガーリックバターやポン酢をつけておいしくいただきました。

1パウンド 9.99ドル  このロブスターは13ドル弱でした。

ずいぶんとさらっとロブスターの感想を書きました。というのも、今回のブログの主役は、ロブスターの「身」ではなく、食べ終わった後の「殻」だからです。インターネットでロブスターの茹で方などを調べていると、ロブスターはほとんど捨てるところが無く、食べ終わった後の「殻」でおいしい「ビスク」が作れる、といろんなサイトに書いていました。スープ好きのわたしは、身と同じくらい、もしくはそれ以上に、このビスクに惹かれてしまいました。

記憶のある範囲でわたしが食べたことのあるビスクは、ポッカの商品「じっくりことこと煮込んだスープ 海老のビスク」。 なんとなく、エビが入ったクリームスープというイメージだったのですが、正確には、エビやカニなどの甲殻類を煮詰め、裏ごしして作った濃厚なスープのことで、フランス料理の一つだそうです。また、今まで、オマールエビとロブスターは別物だと思っていたのですが、どうやら二つはいっしょのもので、オマールはフランス、ロブスターはアメリカの呼び方のようです。

これはまだ身を食べる前です。「どうせなら、殻までおいしく食べてね」と聞こえた・・・わけではありませんが。

というわけで、身を食べ終わるや否や、こちらの方のブログを参考にさっそくビスクつくりに取りかかりました。(材料や分量、工程は、ブログのレシピと違うところもあります。) ちなみにこちらのブログ、読むだけでもとっても楽しく、ビスクにかける熱意が伝わってきます。

①お鍋にバター(大1)を熱し、ロブスターの殻(1匹分)を炒めます。大きな塊は事前にキッチンばさみなどで切っておきます。
②荒く切ったセロリ(1本)、ニンジン(小2分の1)、玉ねぎ(中2分の1)、ワイン(大1)を加えてさらに炒めます。
③ひたひたになるくらいの水を加え、少し隙間をあけて蓋をして、水分が半分くらいになるまで煮詰めます。時々、下からかき混ぜて、殻がスープに浸るようにします。
④ざるなどで、スープをこします。

殻と野菜を煮詰めます。いい香りが部屋中に漂います。

煮詰めたスープをこします。殻や野菜からできるだけたくさんのエキスが出るように頑張りどころでした。

①や④の工程の際に、殻などを砕いたり押したりして、できるだけロブスターのおいしいエキスがスープに溶け込むようにしたほうがいいそうです。我が家では、夫と一緒に、殻の隙間に残った身(ほとんどありませんでしたが)や野菜をつまようじでかきだす、というなんとも地道な作業を行いました。おいしいスープのためなら手間も惜しみません!

ロブスターの殻から取ったスープ。殻と野菜だけでこんなにきれいな色に。香りもとってもいいです。

このロブスタースープに、濃厚さととろみをつけるためのホワイトソースを作ります。ホワイトソースは少量だけ作るのも手間だったので、いつもわたしが作っている分量で作り、後で必要な分だけ使いました。さらっとしたスープがお好みの場合は、ロブスタースープに牛乳や生クリームを混ぜて温めるだけでも十分おいしいんじゃないかなと思います。

①お鍋にバター(大3)をとかし、小麦粉(大3)を加えて弱火で焦がさないように炒めます。
②レンジで温めた牛乳(350cc)を少しずつ加え、ダマにならないように泡だて器や木べらなどでかき混ぜて、なめらかなソースに仕上げます。
※普段はさらに、コンソメの素・塩・胡椒を入れていますが、今回はロブスタースープと合わせた後に味をつけました。

ロブスタースープをホワイトソースに混ぜます。ロブスタースープは300cc弱くらい、ホワイトソースはお玉1杯分を使いました。(残ったソースは冷凍して、チャウダーやパスタソースなどに使います。)最後に塩・こしょうで味を調えて完成です。ちなみにわたしは、塩を一つまみだけ加えました。

ホワイトソースにロブスタースープを混ぜます。
ロブスターのおいしさが溶け込んだ「ビスク」がついに完成!

正直、おいしいだろうとは思っていましたが・・・本当においしかったです!塩をほんの少しいれただけなのに、ロブスターの旨みや甘みが強く、とっても深い味のするスープでした。いい食材に少し手間をかければこんなにおいしいものが作れるんだなあ、とちょっと感動です。参考にさせていただいたブロガーさんを始め、いろんな方が、「ロブスターの殻は絶対に捨てないで!!」と熱く語っていたのも納得。わたしも僭越ながら、今回のビスクつくりをきっかけにその仲間入りをさせてもらいたいと思います。
 

実は、ロブスターの派生料理はこれだけではなく、茹でたロブスターをお皿の上でさばいているときにたまった汁と、残ったガーリックバターを使って、ペペロンチーノ風パスタを作りました。ロブスターの茹で汁はパスタを茹でるのに使用し、無駄なくロブスターを楽しむことができました!

茹で汁、身から出た汁を活用したペペロンチーノ風パスタ。こちらもおいしくいただきました。


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